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本日からのグラスシャンパン

ヴィル・シュル・アルス(Ville-sur-Arce)。
その名前を声に出すだけで、柔らかな空気がふわりとまとわりついてくるようなそんな響きがある。
パリから少し離れた場所に位置するこの村は、どこか影のある穏やかな風景が広がり、その中でアンドレア・バルテルのシャンパン・メゾンは静かに佇んでいる。

A. Bartel Cuvee Brut

ピノ・ノワールを主役に据えたこのシャンパンは、黒ブドウならではの深いコクと繊細なエレガンスを併せ持つ。なにしろこの村ではブドウ畑がまるで時の流れを忘れたように広がり、特にピノ・ノワールはこの地の風土にぴったりと寄り添い、おいしく実る。
そしてこのこのシャンパンはノン・ヴィンテージながら36ヵ月もの瓶内熟成によって思わず目を閉じて味わいたくなるような、深みと複雑さを持ち合わせている。

その淡い黄金色の液体を一口含むと、白い花々やマンゴー、黄桃などの甘いアロマが静かに立ち上り、細やかな泡が舌をくすぐる。フレッシュでありながら熟成された果実味が、ゆったりと口の中に広がり、ミネラル感のあるエレガントな余韻がじんわりと残る。

エルブランシュでは、しばらくこのシャンパンをグラスでお楽しみいただけます。

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